三井住友建設鉄構エンジニアリング株式会社

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最新工事情報

昨年の台風21号で被災した兵庫県/鳴尾橋の旧橋撤去、架替橋設置工事が完了しました。

工事情報
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1)7月2日、テーブルリフトジャッキを装備した台船を撤去桁の桁下位置に進入させる
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2)撤去桁をリフトアップにより下部工から持上げる
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3)さらに潮位が上がるのを待ち撤去桁を架橋位置から引出す(側面の損傷状況がわかる)
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4)翌7月3日、起重機船により台船から撤去桁を鳴尾浜に陸揚げ
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5)7月5日、千葉工場で製作した架替桁をゴライアスクレーンにより一括吊上げ
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6)架替桁を曳航用台船に積込
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7)台船積込完了後、現場に向けて曳航開始
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8)7月16日鳴尾浜岸壁にて運搬台船からテーブルリフトジャッキを装備した台船にFCによる積み替え
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9)7月16日鳴尾浜岸壁から架設現地までの曳航完了
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10)架替桁を積込んだ台船を架橋位置まで進入させ、位置決めをする
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11)潮位の下降、およびリフトダウンにより架替桁を所定位置に設置完了後台船退去


  昨年9月4日の台風21号による強風の影響で漂流した船舶が衝突した県道芦屋鳴尾線鳴尾橋の復旧工事において、損傷した旧橋の撤去及び、新たな架替橋の設置工事が完了しました。
 本橋の復旧にあたっては、事前に様々な工法が検討され、最終的に『台船・大型ジャッキによる桁の一括撤去・架設工法』が採用されております。
 桁を全撤去とした理由は、損傷部の応急復旧による片側車線暫定供用と組合わせることで、暫定供用中に桁を再製作し通行止めによる経済的損失を最小限に抑えるためです。
 また周辺海域の水深が浅く、かつ阪神高速5号湾岸線が併走しているため、『起重機船による一括撤去・架設工法』では浚渫工事が必要で、さらに阪神高速道路をまたいでの作業とならざるを得ないため、施工性、安全性、経済性等の観点から、『台船・大型ジャッキによる一括撤去・架設工法』が採択されています。
 現場での旧橋撤去は大潮の時期を狙って7月2日(火)に実施しました。また、新設桁は当社千葉工場で製作し、7月5日(金)にゴライアスクレーンにより台船へ一括積込みを行い、その後現場近郊への曳航を経て、同じく大潮の7月17日(水)に現場への設置作業を完了しました。
 今後、コンクリート製壁高欄の設置および橋面舗装工事を行い、9月末までには完成し通行再開する予定です。

工 事 名:(一)芦屋鳴尾浜線 鳴尾橋本復旧工事(その1)、(その2)
発 注 者:兵庫県阪神南県民センター西宮土木事務所
形  式:単純鋼床版箱桁橋
橋  長:橋長:60.000m、支間長:58.975m、有効幅員:9.750m
施 工 法:台船による一括撤去、架設
撤去重量:420ton(鋼床版箱桁、コンクリート製壁高欄と舗装等含む)
架設重量:220ton(鋼床版箱桁、壁高欄鋼製型枠を含む)
完工予定:2019年10月末

【リンク】
本工事につきましては、【道路構造物ジャーナルNET】の『現場を巡る』として掲載されています。

・2019年8月掲載
「兵庫県 昨年の台風21号で被災した鳴尾橋が9月復旧へ」