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みつき橋工法
「みつき橋工法」は、立体交差整備事業において交通規制を最小限にし、従来工法の 3分の1の工期で施工可能な立体交差システムです。
概要
現場工期3ヶ月を目標とした交差点立体化の新工法「みつき橋工法」
都市部交差点の立体化工事は、交通量の多い既設道路上での工事となることから、従来工法では施工ヤード等の制限から工事中の交通規制により新たな交通渋滞を引き起こす上、現場工事期間が長くなります。
この問題を解決するため、三井造船株式会社(現(株)三井E&Sマシナリー)は西松建設株式会社と共同で、現場工期3ヶ月を目標とした交差点立体化の新工法「みつき橋工法」を開発しました。
本工法では、橋梁区間に鋼桁と鋼製橋脚および鋼殻フーチングを剛結構造とした連続立体ラーメン橋を採用すると同時に、下部工は鋼殻内にコンクリートを充填する合成構造を採用。この構造形式の採用により、下部工のプレハブ化と、上部工と下部工の並行作業が可能となり、工期の大幅な短縮を図っています。
パンフレット
特長
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・プレハブ化の全面採用と上下部同時施工による大幅な工期短縮
立体交差を構成する部材はアプローチ部も含め工場で各ユニットを製作し、現場では部材の接合と組立て作業を行うプレハブ化を全面的に採用し、現場工期を短縮。
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・最小限の交通規制
交差点部の交通止めは、ユニットキャリアによる中央径間上部工の一括架設時の1回のみ。
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・種々の地盤条件に適用可能
地盤に応じて直接基礎、杭基礎のいずれの形式にも対応可。杭基礎の場合、場所打ちコンクリート杭を採用し、上部構造との並行作業。
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・桁下空間の利用
張出し部の桁下空間は右折車線として利用可。
特許
- ・第4422978号(フーチング基礎用鋼殻、橋梁の構造、橋梁の構築方法、及び立体交差橋の構築方法 )
主な論文・報告
- ・藤波亘,村田浩志,皆田龍一: 鋼製フーチングと場所打ち杭との結合方法に関する実験的研究,橋梁と基礎,pp.45-51,2007.1
- ・皆田龍一:都市立体交差の急速施工法「みつきばし」における杭頭結合構造の開発,三井造船技報No.190,pp.23-30,2007.3